2009/05/04 [Mon]
■ 牧野由依コンサート~So Fresh~
僕の中の天才フォルダに入っている数少ない一人、牧野由依のコンサートに初めて行って来た。小さめのホールで、キャパは300程度。ギター、チェロ、キーボード、ピアノ(牧野)という構成で、チケット価格4000えんにしては豪華。過去の経験から言って、弦が入ると大体間違いない。
殆どの楽曲は楽器なりのアレンジになっていたが、曲によっては打ち込みドラムなどを使っていた。ホールで打ち込みはどうしても安っぽく感じる。コーラスも事前に録ったものだったが、これもなるべく生でやるべき。バンドに女性が居ないので、しょうがないといえばしょうがないのだが。MCによると、できるだけ豪華にやりたいという事でこうなったみたいだが、やっぱライブってのは、その日その時のバンドで、聴きなれた曲がどうなるかが楽しいわけよ。
牧野さんの生歌を聴くのは初めてだったが、序盤は音程が怪しかった。緊張していたのかな。しかし、数曲目の「ジャスミン」「雨降花」?あたりからフルスロットル。おおげさでなく、心揺さ振られる歌声。もういいおっさんなのに、ちょっと涙ぐんじゃったよ。
ピアノ演奏に関しては、素人目にはくそ上手かった。衝撃を受けたのは、中盤のクラシックコーナー(定番らしい)。今回はチェロの人と協奏曲。10分前後の曲を、バトルみたいな感じで弾きあう。こんな本格的なのが聴けるとは思ってなかったので驚いた。
そのほか
- 衣装を数回変更。赤茶のワンピースで頭に大きい紫の花、白ドレスなど。両耳に大きい星が付いてた。我が軍圧勝。
- MCは若干空回り風味のかみまくり。ラジオを聴けばわかるが、まあ上手いほうではない。
- So Freshと付けた理由。「事務所移籍など心機一転したし、「みどりの日コンサート」とか言われるのが嫌だった。次(8月)もSoなんとかと付けます。」
- アンコール前のラストで新曲(自作詞作曲)を披露。カラオケだったのが残念だが、なかなかの曲。
- 「今年はたくさんコンサートをやります」。8/5に品川教会でライブ決定。
- 「15曲もやるのは初めてです」
- 「いつものライブは弾き語りが多いが、今回はバンド構成にした。」
- 「もどかしい」「スケブ」など、定番(と思われる)曲がことごとく無かった。また行かざるをえない。
- 見える範囲にはサイリウムなし。まあこのしっとりとした雰囲気で振れたらたいしたもの。
- 客入りは9割以上。見える範囲に3,4席空きがあった。女子率は1割程度だろうか。話によると、鷲崎やARIA声優など関係者も来ていたらしい。
- カメラマンが一眼をカシャカシャやってるのが最悪だった。弾き語りでは自重しろ。
アンコールは1回。拍手のみで待つライブハウス仕様。この空気読みぶりには驚いた。下手なアーティストよりもマナーが良い。静かに盛り上がるという感じの、理想的な客層。アップテンポの曲では、本人がもっと手拍子を煽ってもいいと思うけど。
あと気になったのはハケるタイミング。アンコール前の最後の曲で、曲が終わる前にハケちゃうのはどうか。曲間やMCへの流れなんかも、もっとスムーズに出来るはず。このあたりは考えたほうがいいと思う。
以上、あえて厳しく突っ込んでみたが、このレベルのライブができる声優は一握りだろう。一般アーティストにもひけをとらない。まだまだ伸びシロがあるので、今後楽しみでしょうがない。
2009/03/14 [Sat]
■ 牧野由依 GWライブ日程&鷲崎超ラジゲスト
●牧野由依コンサート~so fresh~ 開催!!
日時:5/4(月・祝)16:30開場 17:00開演
会場:TOKYO FM HALL
料金:\4,000(税込、全席指定)
先行予約受付:3/16(月)10:00am~3/23(月)10:00am
キャピタルヴィレッジHPよりお申込頂けます。
TOKYO FM HALLは簡易椅子でキャパ300程度の模様。FCの人数や無料ライブの動員数から考えると、ちょっと小さめかもしれない。開催がGWのうえ、(実質)初めての有料ソロライブなので、即完売もありうる。咲の事はちょっとわからんが、とりあえず必死で取る。いざとなったらPS3を質に入れて行く。
03/13 鷲崎健の超ラジ! ゲスト出演
約1時間動画付き。思いがけず貴重な放送に。最近のラジオは格下のお守りだったり、極端にアウェイだったりする事が多かったんだが、今回は気心が知れてる感じで良かった。一緒に酒を飲んだら楽しそうな姉ちゃんだ。あまりみかけない素の感じなので、ファンなら必見だろう。再放送はあと土曜8:30-と14:30-。
以下、ポイントピックアップ。若干まとめてます。なんていうか、色々と納得だわ。この若さで、積んでるモノが常人とケタ違いだ。
ピアノを始めたきっかけ、続けようと思った理由
牧野:あんまり話したことないんじゃないかな。うちの父が音楽の仕事をやっていて。 チューリップかなんかの曲をアレンジして。 その場で即興で、すんごい格好いいチューリップを弾いてたんですよ。 鷲崎:へええ。童謡のチューリップですよね。 牧野:で、それを聴いて、お父さんに出来て、私に出来ないはずがないと。 鷲崎:なんでやねん(笑) どんなフランクな付き合いやねん。いくつの時かしらんけど。 牧野:3歳の頃かな。 鷲崎:親父が出来る事は全て私は出来ると(笑)青色申告とか(笑) 牧野:ちなみにうちのお父さん青色申告できません(笑) お母さんが一生懸命説明して、お父さんはうーんってやってるくらいですね。 鷲崎:なるほど。牧野由依としては、お袋越えはまだできへんかもしれんけど、 3歳の時点で、親父越えは出来るんじゃないかと思ったわけね(笑) 牧野:幼いながらにね(笑)幼いって怖いね(笑) 鷲崎:でそこから、 牧野:そこから始めて、続けようと思ったきっかけは、ピアノをやめたら楽譜を捨てるぞって言われたんですよ。 あと、グランドピアノを買って貰ったんですけど、カギをかけられて一切弾けなくするぞと脅されて。 やめるってなって、お教室通わなくなったら、ピアノ二度と弾けなくなるのと思って 鷲崎:なるほど、ピアノちょっこっと弾くのは楽しいけど。 牧野:でも、レッスンは嫌いだったんで。レッスンは椅子から吹っ飛ぶくらい怖い先生だったんですよ。 鷲崎:それは、オーラで?(笑) 気で?(笑) 牧野:ほんとに飛んだし(笑)すごい厳しい先生で。 鷲崎:いくつの時。 牧野:5,6歳の時かな。吹っ飛ぶくらいの年頃ですからね。 無くなったら寂しいかな、っていうので、やめられなくって、っていう感じで。 鷲崎:楽譜捨てるぞ、っていうのは脅し文句になるもんなんだね。 おじさん全然そういうのやったことないからわからない。 牧野:なるぐらいまで続けさせたうちの親はすごいですね。 鷲崎:ねえー。小さい時から無理矢理習わされたとかじゃなくて、自分から弾きたいなと思ったって事だもんね。 牧野:そうですね。 鷲崎:それで続けられたのはすごいことだね。
仕事の両立
牧野:ピアノを始めたのは3歳です。そして、両立はですね、ピアノはずっと続けていたんですけど、 8歳の時に、岩井俊二監督の「Love Letter」という映画で、劇伴のピアノ演奏をさせて戴いて。 それまでやっていた子役のお仕事と、劇伴演奏のピアノのお仕事と両立して、 さらに、まあ学校に通っていましたね。それが、普通の生活。 鷲崎:それが普通だと、人とは比べられへんからね。 牧野:プラスアルファで、ピアノは本当にまともにやってかないといけないというのがあって、 コンクールを受けたりも実はしていて。 鷲崎:あ、そうなんだ。 牧野:一回本当にピアノがつらくなって、小学校3年生でやめたんですね。「Love Letter」をやらせて戴いた時期に、 点数を付けられるピアノの演奏をしているのっていいのかなって自分で思っちゃったんですね。 映画のピアノを弾かせて戴いたのがすごく楽しくて。一回、ちょっと離れるっていって、やめたんですけど、 2年くらいブランクあって、それで、小学校5年生の時に自分からまたやりたいっていって、 今度まじめにやりたいって事で、音大付属を受ける事も視野に入れつつ、お仕事もずっと続けつつ。 (※この節はよくわからないのでほぼ喋ったまま書き起こし) 中3の時に「リリイ・シュシュのすべて」でドビュッシーの曲を演奏させて貰ったりとかっていうのがあって、 ピアノ続けてて良かったなとか思って。 リリイ・シュシュの時は音大付属受験合格しましたって岩井監督に報告メールを送って、 帰ってきた返事が、ドビュッシー6曲弾けるかいみたいな(笑) 鷲崎:(笑)すげえなそれ。 牧野:2週間後にレコーディングなんだけど、みたいな。 鷲崎:クラシックってどれくらいのものかわからへんねんけど。 牧野:楽譜集めから始めてるんで。 鷲崎:それはくれへんの(笑) 牧野:そういえば自分で買いに行きましたね(笑) すごい大変だったなっていう記憶がありますけど、やらせて貰って良かったなって今思ってますけどね。 鷲崎:聞いてると、すごいエピソードがカッコイイし、ずっと続けてきた事が今もこうちゃんと続いていると。 牧野:だから、私何屋さんなんでしょうね、みたいなね(笑)
2009/01/21 [Wed]
■ 坂本真綾 LIVE TOUR 2009 かぜよみ@名古屋
ネタバレます。東京大阪で見る方は閉じるなり画面叩き割るなりしてください。
雨が降る名古屋。栄駅そばの芸術劇場でツアー初日。キャパ2500だが、8割以上は埋まっていたぽい。まず驚いたのは女性率の高さ。パッと見6-4か半々くらいは居る。MCを聞けば解るが、本人サバサバしてるからな。女性からも好かれるキャラだと思う。
赤い衣装で登場した真綾(若干ふともも)。「トライアングラー」とか「ループ」とか。「ループ」はわりかし好きな曲なので聞き入ってたのに、遅れてきたおばちゃんが席が空いてるとか空いてないとかうるさくて。適当に空いてるとこに座れや、と思ったが、端っこのぼっちゃんがいい奴で、35番の人、間違ってませんかー?とか聞いてあげちゃうし。うっせーよ(笑)。
さすがに5階の天上界だと、音響もくそもない。ステージは思ったよりは見えるが、表情まではわからない。下界は盛り上がっていたのかなあ。5階はさすがにみんな座っていたよ。この規模のライブで終始座って見たのは初めて。いい意味で眠くなった。これはこれで楽でいいよ。
あえて「かぜよみ」を聴いていかなかったので解らない曲がいくつかあったが、基本的にはヒットパレード。FCイベントを除けば5,6年ぶりのライブとのことで、昔の曲がかなりあった。昔のライブは東京大阪だったようなので、名古屋は初めて見る人が多いはず。毎回見てる人にはどうかわからないが、初見の人間にとっては泣けるセットリスト。「約束はいらない」なんか、CDで聴いてから10年越しでライブだ。もはやわからない人も多いかもしれない。
アンコールあとが長い。あれをやらなきゃ終われないよね、とのことで「ポケットを空にして」。サビをみんなで歌う感じで。一回ハケたあと、ダブルアンコールで弾き語り。ピアノに座って「もう座っちゃったからね」「ギターは挫折したけど、自分一人で何か伝えたいのでピアノを練習した」「まだ1曲しかできませんけど」ということで「NO FEAR/あいすること」。素人目には良くできてたと思う。ピアノ一本なので、今日一番ボーカルが映えてた。恐ろしくキレイ。
あと驚いたのは、バンマス/ピアノで地味に河野伸が居た事だな。ハロプロでお馴染み。それから天井を舞う星。七色の星が空中で輪になったり星座になったりするんだが、あまりの動きに見とれた。すごいシステムだ。
ほかMCなど。
- 「人前に出るのが怖かったのであまりライブはやってこなかった」「初めて自分からやりたいと言って企画して貰ったライブ」「そういう意味ではファーストライブ」
- (会場からかわいーなど)「もっと言って(笑)」「すみません(笑)」
- 「初めてライブをやったときはスカートこんな(足下)だったんですけど、だんだんあがっていって今こう(ミニスカ)です」
- 「初めて歌ったのは十代の時で……」「ちょっと、今笑うとこじゃないよ(笑)」
- 「みんな色々通ってここに来ていると思いますけど、今日2時間はここでかぜよみの民ということで」
- 「旗はてきとうに振ってください(笑)」(どっかの曲で振らせるんじゃねーのかよ)「駅伝みたいに振ってわたしを応援して(笑)」
- 「パンフは高いかと思ったんですけど、ハードカバーがこだわりの品で。」「スクラップブックみたいになってるので、スタンプ(用意されてる)を押したり、チケットを貼って、今日の感想を書いて(笑)」
- 「また近々(舞台で)名古屋に来ます。歌もビブラート効かせちゃったりして、また違う私ですが」
- 驚異的なサイリウム率。5階の周辺はゼロだ。下にはちらほら居た模様。空気読もうな。
- アンコールが手拍子だったのでびっくりしたが、のちに「アンコール」。ここらへんがアイドルとアーティストの分かれ目。この規模じゃ仕方ないと思うけど。
- バンドのインストのあと衣装替えで白いの。アンコールは水色のミニスカで上は黒。よく見えねえ。
基本、会場を盛り上げていこうとか、そういうのは無い。場数が少ないので、会場の統制が取れてないてのもある。でも、真綾はこんな感じでいいんじゃないかと思った。まったり淡々と歌ってくれればそれでいいよ。「マメシバ」「プラチナ」「まきばアリス!」など聴けて嬉しかった。どれがいいとか言い出したらキリが無いんだけど。「光あれ」なんかキレキレだったなあ。
全体にはあっさりしすぎてた感はあるが、数年ぶりで、初めての大規模なライブということを考えれば、上々の出来だと思う。できれば年に一回ずつくらい、定期的にやって欲しい。本人の口ぶりからすると、これから多少増えるんじゃないかと思う。また楽しみが増えたよ。
開場前。上から螺旋状にぐるっと来て、まんなからへんから下に降りて入場。めんどいので列がハケてからてきとうに入った。
パンフとかはあまり買わない主義。価格はともかく、あんなの並べない。アルバムはさすがにこうてきた。ポストカード付き。変な旗は入場時に配布。もしかしたら会場で色が違うかもしれない。
2008/10/04 [Sat]
■ 池田綾子 伊勢神宮鎮守の杜奉納コンサート
13時開始なので、10時出でいいだろ、と余裕こいたら間に合わないし。
近鉄のJR連絡口を利用してみる。JRと近鉄の切符を二枚重ねて投入する。Suicaで乗ってきたので、近鉄の切符を投入したあとタッチ。ICOCAは使えないって書いてあった。よくわからない。
難解すぎる。
近鉄特急で90分ほど。軽く旅だね。
宇治山田駅到着。バスに乗る。外宮(げくう)はすぐなんだが、内宮は6キロ咲。
高い。旅先で訳の分からないバスに乗ると無意味に高まる。どこに連れて行かれるかわからないので、一瞬も気が抜けない。料金盤が無駄に液晶でかっこいい。負けてるぞ名鉄。
到着。盛り上がってんなあ。結構若いカップルとかも見かける。みんなだいすき赤福餅を下げてる人を10人くらい見た。
手書きであります。達筆とは言い難い。
コンサートは入ってすぐのとこの能楽堂でやってた。開始より20分遅れで着いたが、まだ謎の男性ユニットが歌ってた。格的に考えて綾子さんは後半だろう。小柳ゆきがトリとして。
予想通り、4組中3番目で綾子さん登場。バンドみんな裸足で、フリーライブではありえないレベルの豪華構成。キーボードx2、ギター、パーカッション、ヴァイオリン。ステージと客席の間が吹き抜け(というか、野外)なんで、音響はそんな良くないけども、こんなのはなかなか聴けるもんじゃない。
1曲目、登場と同時に「星降る森」。神社にこんなぴったりくる曲は無いよな。サビ前くらいからヴァイオリン投入。笑えた、すごすぎて。
続けて「おかえりなさい」「空の欠片」「数え歌」。最後、小柳ゆきを呼んで、一緒に「天球儀」。交互に歌って、サビユニゾン、最後のサビはハモりまくり。よくできてるもんで、盛り上がるところで曇り空から燦々と陽が射す。なんだかすごい画だった。
MCは、「奉納できてうれしい」「数え歌はここで初お披露目」とかなんとか。落ち着いている。
いやー、しかし……。久しぶりに生歌を聴いたが、壮絶に巧くて美しいな。何度も書いているけども、僕の中では地球上で一番うたがうまいお姉さん。やはり抑揚の付け方がうまい。盛り上げ方を知ってる。曲は淡々としているのに、こみ上げてくるモノがある。
小柳さんは往年のヒット曲を熱唱。ざわつく観客。もはやなつメロ。曲調は、やはり綾子さんの方が圧倒的に合っていたな。背後に松の絵が飾ってあるようなステージだからねえ。見所は、小柳さんの挙動不審ぶり。仲良しのハズなのに、全く噛み合わない二人(笑)。「みなさん、調子はどうですか」「その前のとこ踏んだら感電しました感電!」など、絶好調で帰って行った。すごい人だ。
終了後、拍手でアンコール。全員出てくるが、小柳「正直曲を用意してないんで」 挨拶しておしまい。状況的に仕切る綾子さん。しっかりしろ、小柳(笑)。
15時終演。お参りして帰る。二拝二拍手一拝だってさ。色々見られて良かった。わざわざ出掛けたかいはあったよ。
帰り、せっかくなのでJRで帰る。伊勢市駅から快速みえで名古屋直通。途中、他社路線を経由するので、あまり安くない。1980えん。2両編成で来やがった。1号車の座席番号1番から6番が指定席、とか言ってた。かっこいい。
Suicaタッチしたら止められた。はあ?ICが付いてるのに通れない?と、よく見てみたら、改札が近鉄と共通になってる。参宮線(さんぐうせん)はTOICA未対応。四日市までしか来てないのか。仕方ないので現金購入。今回のためにチャージした5000えんをどうしてくれるの(いや使うけど)。